難聴の種類
難聴と思ったらまずはかかりつけの耳鼻咽喉科へ行きましょう。
すぐに治る難聴もあれば重篤な疾患が隠れている場合もあるからです。
加齢による難聴
加齢により目の機能が低下することはよく知られていますが耳の機能も低下することは意外と知られていないようです。耳も他の機能と同じように加齢により機能が低下し聞こえづらくなります。特徴は高音域からしだいに聞こえづらくなり両耳ともほぼ同じように低下することです。すべての方が加齢に伴いきこえが悪くなっていきますが個人差が大きく、高齢になっても比較的に聴力が保たれている方いますが若いころからきこえが悪くなる方もいます。難聴の原因の中で一番多く、現在のところ治療で治すことはできません。
他の病気で起こる難聴
滲出性中耳炎、突発性難聴、メニエール病、急性低音障害型感音難聴、耳硬化症、聴神経腫瘍、真珠腫性中耳炎、外リンパ瘻、鼓膜穿孔・・・など、病気が原因で起こる難聴もあります。これらは治療で改善し補聴器が必要でなくなる場合もありますし、なかには真珠腫性中耳炎、聴神経腫瘍など危険な病気もあります。必ず耳鼻咽喉科で難聴の原因を調べてもらいましょう。
- 耳の構造ときこえの仕組み
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外耳道~鼓膜
空気の振動として音が耳の中(外耳道)を通って鼓膜を振わせます。
中耳鼓膜が受けたわずかな振動を、小さな3つの骨(耳小骨)がテコの原理で増幅して内耳(蝸牛)へ伝えます。
内耳鼓膜から入って耳小骨で強められた音の振動を電気的な刺激として聴神経を通じて脳に伝えます。
脳到達した音の刺激に応じて脳が音の強弱・音程・音色などの特徴を判断。言葉の意味や音の種類を理解します。
- 難聴の種類
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難聴の種類は大きく「伝音難聴」「感音難聴」「混合性難聴」の3つに分類されます。
伝音難聴 障害部位 外耳・中耳 治療 治療により症状が改善する可能性がある 症状 音が小さく聞こえる 補聴器の
有用性とても役に立ち、
ほぼ正常なきこえになる病気で起こる
難聴滲出性中耳炎、鼓膜穿孔
耳小骨連鎖不全感音難聴 障害部位 内耳・蝸牛神経・脳 治療 一般的に治療は難しいが早期に治療を始めると改善する場合もある 症状 音がひずみ、言葉などがはっきり聞き取れない 補聴器の
有用性役に立ち必要だが、完全に正常なきこえにはならない 病気で起こる
難聴加齢に伴う難聴、突発性難聴、騒音性難聴 混合性難聴 障害部位 外耳・中耳・内耳
蝸牛神経・脳治療 治療が難しいケースもある 症状 音が小さく聞こえ、はっきり聞き取れない 補聴器の
有用性伝音難聴と感音難聴の中間 病気で起こる
難聴慢性中耳炎、耳硬化症 伝音難聴 感音難聴 混合性難聴 障害部位 外耳・中耳 内耳・蝸牛神経・脳 外耳・中耳・内耳
蝸牛神経・脳治療 治療により症状が改善する可能性がある 一般的に治療は難しいが早期に治療を始めると改善する場合もある 治療が難しいケースもある 症状 音が小さく聞こえる 音がひずみ、言葉などがはっきり聞き取れない 音が小さく聞こえ、はっきり聞き取れない 補聴器の
有用性とても役に立ち、
ほぼ正常なきこえになる役に立ち必要だが、完全に正常なきこえにはならない 伝音難聴と感音難聴の中間 病気で起こる
難聴滲出性中耳炎、鼓膜穿孔
耳小骨連鎖不全加齢に伴う難聴、突発性難聴、騒音性難聴 慢性中耳炎、耳硬化症