2021.03.03

3月3日は「耳の日」

3月3日と言えば「ひな祭り」が有名ですが、「耳の日」でもあります。

「耳の日」は、日本耳鼻咽喉科学会の提案で1956年に制定された記念日です。
難聴や言語障がいを持つ人々の悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたものでした。

 

3月3日が「耳の日」になったのにはいくつかの理由があります。

・“3・3”を「ミミ」と読む、語呂合わせ。

・“3”という数字が耳の形に似ていること。(この理由で「国際耳の日」も同日です。)

・電話の発明者グラハム・ベルの誕生日が3月3日だったこと。

 

●国際耳の日と3月3日

3月3日=「耳の日」、というのは世界各国の共通認識になっています。
2007年に中国北京で開催された「第1回聴覚障害の予防とリハビリに関する国際会議」において、WHO(世界保健機関)から、毎年3月3日を「International ear care day(国際耳の日)」とすることが宣言されました(2016年からは「World Hearing Day」に名称変更)。“3”という数字の形から耳が連想される、との理由で日本と同様に3月3日となりました。

●グラハム・ベルと3月3日

グラハム・ベル(1847年3月3日 – 1922年8月2日)は、電話の発明者としてとても有名ですが、音声学とろうあ教育者としても大きな功績を残しました。ベルの父親は発音学者、母親は難聴のピアニストで、幼少期から母の難聴に興味を示し、音声学の道に進みました。
ボストンにろう学校を設立、電話の発明で得た財産を聴覚障がい者の教育資金に充てるなど、生涯にわたって聞こえの研究、聴覚障がい者の教育に尽力しました。
アン・サリバンをヘレン・ケラーの家庭教師として紹介したのも、グラハム・ベルでした。2人が出会った日も、期せずして3月3日だったそうです。

 

3月3日は「耳の日」にふさわしい日ですね。
「耳の日」をきっかけに、聴力やお耳の状態をチェックしてみるのもいいかもしれません。